フリーランスエンジニアの経費
経費の考え方
まず最初になんでもかんでも経費に落として良いというわけではないことを知っておきましょう。 例えば、ただ彼女と旅行にいったものを経費に落とすのは仕事ではないので経費には落とせません。 しかし一方で旅先を紹介する仕事をしている人が調査のためにホテルに宿泊したりするものは経費で落とせます。 つまり仕事に関係しているかどうかに正当性があるということが重要です。 経費としてつけれるところはつけて、怪しいことはやめましょう。
経費の重要性
フリーランスエンジニアにおける経費の重要性は、いままで正社員のときはみなしで引かれていたものがなくなるためちゃんと経費として計上しないと税金が多く取られてしまうことにあります。
区分 | 課税所得の計算 |
---|---|
会社員 | 給与 - 給与所得控除 |
フリーランス(個人事業主) | 売上 - 経費 - 青色申告特別控除(65万円) |
所得のうち税金がかかる部分のことを課税所得と言います。 個人事業主の場合、上記で記載したとおり、課税所得の計算は「売上 - 経費 - 青色申告特別控除(65万円)」となります。 ですので経費につけれるものはつけないと課税所得が増え、税金が多く取られてしまいます。 私が実際にフリーランスエンジニアで経費につけた例をあげていきますので参考にしてください。
フリーランスエンジニアの経費にお土産をつける方法
あくまで仕事上円滑に仕事を進めるためにお土産を買っていくのですから、会社へのお土産だけにしてください。 家族へのお土産は仕事ではないので経費にはなりません。 必ず領収書を取得のうえ、勘定科目は接待交際費につけると良いでしょう。
フリーランスエンジニアの経費に交通費をつける方法
まず仕事で使う専用の交通費用のpasmoなりsuicaを作ってください。 私の場合考えるのが面倒なので、仕事の移動時に使う用はpasmoで私用はiPhoneのエクスプレスカード機能を使っています。
こうしておくことで経費として提出するものはpasmoのチャージした領収書だけですみます。(チャージするときに忘れずに領収書を取ってください) もし仮に区間を税務署からどこの区間からのったかを問われればそのときに今ある分だけ提出すればよいです。 移動以外にもコンビニ等もpasmoは使えてしまいますが、これも経費としてはほぼ落とせないので交通費のみに使うべきです。 勘定科目は交通費とつけておきましょう。
フリーランスエンジニアのスターバックスなどのカフェの経費をつける方法
フリーランスエンジニアの醍醐味の一つとして場所にとらわれないというのがあります。 気分変えたいときにカフェで仕事をしたとします。それも仕事ですので経費で落とせます。 ただし食事はやりすぎなので飲み物代ぐらいにしておいてください。より万全を期す場合レシートの裏に何で使用したのか書いておきましょう。 勘定科目は会議費とつけておくと良いでしょう。
フリーランスエンジニアの経費に携帯代(スマートフォン)をつける方法
スマートフォンの使用分を按分で経費につけることができます。私的:仕事=1:9であれば9割を経費に落とすことができます。 そもそもスマートフォンの使用のほとんどが仕事関連だと思います。(私の場合ほとんどがslackや調べ物のsafari) 勘定科目は通信費につけておきましょう。
フリーランスエンジニアの経費に家賃をつける方法
家賃を経費につけれる人は非常に限られており、家で仕事している人だけです。 例えば、フリーランスエージェント経由で仕事を請負常駐している場合経費として申請することはできません。 なぜなら、家で仕事をしていないからです。 例えば、土日だけ別の仕事を請け負って家で仕事をしている場合これは経費につけれます。 ただし1週間のうちの2日しか使っていない(時間按分)かつ仕事として使っている場所(面積按分)を計算すると微々たるものにはなってきます。 ・土日だけ仕事している ・面積は3割使っている ・家賃は10万円である この仮定で計算すると 2/7 * 0.3 * 100,000 = 8571円となります。 ただfreeeなどの会計ソフトを使っていれば一度いれておけば毎月自動で計算されていきますのでやっておくと積み重なっていきます(8571円でも年間だと102852円経費としてつけれる) 勘定科目は地代家賃につけておきましょう。
フリーランスエンジニアのアップルウォッチなどの各種ガジェットの経費のつけ方
アップルウォッチやパソコン、iPhoneなどのスマートフォンも基本的に仕事で使っているのであれば経費化することが可能です。
要はちゃんと仕事で使っていることを証明できれば経費にできるのです。
エンジニアだとパソコンは必ず必要になりますし、スマホ、アップルウォッチなどテスト端末として利用することもあるかと思いますので、理由は作れると思います。
ただし経費化には以下ルールがあります。
- 10万円未満 → 即経費化可能
- 20万円未満 → 白色申告ならここが経費にできる限界。3年間の均等経費として計上する。
- 30万円未満 → 青色申告ならここが経費にできる限界。一括経費とする。
なぜなら、これ以上のものは「資産」として扱われるため減価償却の対象となるからです。
上記金額を覚えておいて、有効的に活用できるようにしましょう。
フリーランスエンジニアの飲み会代の経費のつけ方
飲み会代も仕事の飲み会であれば経費につけれます。仕事に関係の無い友達との飲み会や彼女との外食などはつけれません。(仕事に関係のある友達との飲み会であればつけれます。今後の関係値構築であったり仕事の情報のやり取りが含まれる場合) こちらも万全を期すならレシートの裏に誰と何の用で飲み会をしたのか書いておくと良いでしょう。 勘定科目は接待交際費につけましょう。
経費と上手に付き合おう
経費として計上できるものはなるべくした方が自分にお金が残ります。 ただし、逸脱した行為は脱税にあたりますので、つけれるものはつけ、つけれないものは諦めて稼ぎを増やす方に注力したほうが健全です。